艦これ×日本酒同人誌「酔これ」に参加しました

あけましておめでとうござ…いや、2013年は一度更新してたんでした。
どうも、年に一度更新すればいい系サークル、やまいぬワークスです。

今日は久しぶりにお知らせです。

日本酒同人誌サークルまつり蔵麹室さんの艦これ×日本酒本「酔これ〜ほろ酔い艦娘これくしょん〜」にて、艦娘たちが日本酒を飲む短いお話を13本書きました。
冬コミ合わせの本ですが、もうCOMIC ZINさんで先行頒布が始まっております。
まつり蔵麹室さんで、冬コミと1月の艦これオンリーで頒布されるそうですので、ご興味のある方、ぜひ、どうぞ。サンプルもあります。
http://matsurigura.sakura.ne.jp/1174/


また、下記のサイトでご紹介にあずかっております。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51420847.html アキバblog
http://blog.livedoor.jp/spec_530/archives/54676858.html 徒然なる一日


ついでに、同人誌発刊を記念して(?)、同人誌では書けなかった空母チームの酒飲みの話を書きました。
加賀鳶純米大吟醸超辛口を飲む、千歳と赤城の話です。
「千歳と赤城と、加賀の酒」 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3127750




ここまでが通り一辺倒の告知。あとは、書き終わっての雑感。


今回の本、キャラクターとシチュエーションはまつりさんとイラストレーターさんが選定されましたが、ストーリー面は私のほうで構成させていただきました。
一番気を使ったのは「お酒に対してネガティブな描写をしないこと」でした。
艦これ同人誌ではありますが、実在するお酒にまつわるお話でもあります。
今は蔵元の方だってtwitterをやってるような時代です。いつ、どなたが、この同人誌をご覧になるかわかりません。
艦これのことはよくわからない、同人誌も商業誌も区別のつかないような蔵の方が同人誌をご覧になって、
「萌えっぽい本で、うちの酒が変な紹介をされている」
なんて、もしも思われたら……もう、それは、とんでもないことです。
艦これ×日本酒のコラボ酒の話は、書き始めた当時は知る余地もありませんでした。
ですが、お酒とのコラボもあるかも? と予想はしていましたし、とにかく、ネガに受け取られたくない! という気持ちはかなり強かったです。
お酒を飲みすぎてもう懲り懲りだ〜みたいなオチとか、お酒を粗末に扱う話は絶対にやるまい、と決めていました。


今回の本に載っているお酒は
「艦娘のイメージと酒のイメージを合わせる」
「自信を持って勧められる美味しい日本酒」
「それでいて、一冊の本全体で様々な日本酒の幅広さを表現する」
という基準で選ばれていたかと思います。
これがまあ、年間千種日本酒を飲まれる日本酒サークルならではのラインナップで、私のような半端な酒好きには、思いつかないお酒ばかりでした。
書く前にほとんどのお酒を試飲させていただいたんですが、面白いくらい話が浮かぶんです。
艦娘の名前と同じ酒を集めた、みたいな選択だったら、こうは行かなかったでしょう。
また試飲させていただいたおかげで、お酒の色や香り、飲みごこち、冷やではどうか、お燗ならどうか、といった部分を自信を持って描写ができたのも嬉しかったです。



艦娘がなぜお酒を飲むのか。
特に中学生程度だといわれている駆逐艦が飲むって違和感がないかな……とは、書き始めのころかなり悩んでいました。
でも、モデルグラフィック2013年12月掲載の田中プロデューサーの文に

「艦娘」というかの時代の艦艇の魂と艤装を持つ女の子

という一文がありまして。
そうか、艦艇の魂の中には乗組員の魂も含まれているだろう、そして帝国海軍は艦艇でもたいそうお酒を飲んでいたっぽい!
ならば、その魂を受け継ぐ艦娘だって飲むだろう!
……というバルログ三角飛び的な、変な納得をしてしまったのです。
なので、飲みます。中学生どころか小学生だろ……? みたいな電も飲みます。少なくとも、この同人誌の中では。



この本に関わるにあたって、私は深く艦これと日本酒のことを知ることができました。
皆様が日本酒を知り、艦娘のことを思われる一助となれば、もっと嬉しいです。