お金の貯め方 超初級☆

twitterでfollowしている方が「お金貯まらない☆」とお嘆きなので、futon5656さん宅のドンブリマネジメントをお伝えしようと思い、このエントリを書くことにしました。
今回は毎月だいたい同じ収入を得る人でドンブリ勘定の人、一人暮らしのサラリーマンなんかを対象としています。

エントリの内容は「収支の把握と整理」「封筒に分ける」「自動積立」の三本柱です。
サンキュだのオレンジページだのと同じレベルです。変わったことはやりません。かなり多くの人が実践している方法です。

用意するもの

  • 銀行の通帳1年分くらい(記帳済みのもの)
  • クレジットカードの明細も1年分くらい(あれば)
  • 新しいノートと電卓、あるいはパソコン
  • 貯金用の口座

ステップ

  1. 収入を把握する
  2. 引き落としの支出を把握する
  3. 月々の基本引き落とし料金の設定
  4. フリー生活費の金額設定
  5. 千円札でお金おろす/封筒に分ける
  6. 封筒マネジメントの実際
  7. お金貯めるには
  8. お給料日にすること
  9. お金溜まってきたら

収入を把握する

通帳もしくは給与明細を確認して、自分が毎月お給料を手取りでいくら貰っているか確認。これをわかっていない人がたまにいる!

引き落としの支出を把握する

通帳、クレジットカードの明細から、月々の支払いを全部書き出して一覧化。
書き出す内容は
日付/金額/何のお金か(費目)

費目は一般的なところだと家賃、電気、ガス、水道、電話、携帯電話、プロバイダ料金、NHKなどの視聴料、生協などの支払い、住民税、年金などなど。
NHKや水道のように2ヶ月に一度しか発生しない支払い、一括年払いになっている保険の支払いなどもあるので、できれば1年分くらいは確認を。
これらを費目ごとに書き出し、Excelなどの使える人はとりゃーと集計。そういうのダメな人は、電気で1ページ、水道で1ページ、という風にまとめてください。
この作業をすることによって、大体、どの支払いがどの時期に発生しているか把握できます。

月々の基本引き落とし料金の設定

引き落としの支出が把握できたら、ついでに毎月の平均額も求めてください。平均とるのが面倒な人は大体でいいです。大体で。
それを元に基本引き落とし料金を設定します。
毎月で金額が変動する支払い料金(電気代、携帯代など)は、その平均額に+千円した額、を毎月の基本支払い料金と考えてください。電気料金の平均支払い金額9千円なら、電気料金の基本支払い料金は10千円(1万円)です。この千円のマージンを取ることによって、季節の変動や不意の変動に対応することができます。
家賃、年金など月額固定のものはマージンはいりません。

そして、

  • 15日 水道  5千円
  • 20日 家賃 60千円(6万円)
  • 25日 電気 10千円(1万円)
  • 26日 ガス  7千円

という風に、書き出していきます。収入の安定していない人などは、これを支払い時期順に並べておくと後に便利な場合があります。

そして、さらに以下のこともわかります。


収入−基本引き落とし金額の総計 = フリー生活費!!


ババーン!!

フリー生活費の金額設定

フリー生活費というとまるでおこづかいおこづかいひゃっほう! というように聞こえるかもしれませんが、これで食費やお昼代から、エロゲ代まですべてを賄わねばなりません。
フリー生活費も、普段何にお金を使っているか思いつける限り書き出して、それらに月額基本額を設定していきます。
食費や昼食代などは、週単位で分けるのがコツです。いきなりデカイ金持っちゃうのよくない。かといって、食費、日常用品代、煙草代、昼食代、みたいに細かく分けてしまうのも後の面倒を招きます。フリー生活費設定のコツは、同じ感覚で買っているものは、同じ費目にすること。

futon5656さんちの場合だと、毎日ちょっとずつ買う煙草代と食費は同じカテゴリになっていますが、本代だのゲーム代だのは、頻繁に買っても週一くらいなので、別勘定です。

今月はあのエロゲが出るから、エロゲ代多目で、食費減らして……とか、その辺は適宜調整を。

できれば作ってほしい費目が「予備費
いつ強制飲み会があるかもしらんし、急に胃痛が酷くなって病院に行くかもしれないし。5千円でも1万円でも、とにかく用意してください。でもこれでエロゲ買っちゃダメだ!

千円札でお金おろす/封筒に分ける

フリー生活費を設定したら、そのフリー生活費全額を一気にがばり! と銀行からおろしてきます。お給料日直後など、お金のある時にどうぞ。
その際のポイントは、すべて千円札に両替すること!
千円単位にしないと、費目ごとに封筒にしまえないのです。
銀行でもらえる封筒に食費1、本代、床屋代、などなど費目を書き、せっせせっせと千円札をしまいこむ。私はリスのような気持ちになります。

封筒マネジメントの実際

実際のお金の持ち歩き方としては、一週間の食費分を持ち歩くくらいでいいと思います。その中から本を買ったら、おうちに帰ってきてから本代封筒さんから頂く。
この、封筒間の貸し借りがややこしくなるので、煙草代と食費などは分けないほうが良いです。
面倒くさくなると、人間、やめてしまうので。

今週のお金はこれだけ! と意識していると、わりとお金が余ります。そういう時は貯金箱に入れるもよし、ご褒美として来週分に回すもよし。
ただ、余りが出続けるようでしたら、翌月の基本設定額を減らしてください。

お金貯めるには

話が前後しますが、基本引き落とし額が決まった後、フリー生活費を設定する前、のタイミングで「貯金」という費目を作る。金額はいくらでもいい! とにかく決めるんだ!!
預金用口座を用意して、給料日に、決めた金額を入金します。
振込みが面倒でなければ、キャッシュカードは作らないほうがいい。
おろしちゃったら元も子もないですからねー!

ここで超便利なのが「自動積立」 毎月、所定の日に、所定の金額を問答無用で持ち去っていきます。しかもフハハとか高笑いして、期日が来るまで返してくれない。

自動車保険とか、アパートの更新手数料とか、Adobe製品のアップデート代金とか、コミケの軍資金とか発生することが確実で、しかも金額が大きいものは等分して自動積立にしてしまうのも手です。
そして、自動積立も毎月の基本引き落とし金額の中に含めれば完璧。
貯金が出来るよーわーいわーい。

お給料日にすること

まず、滞納などがある人は、死なない程度に払う!!そして、払ったあとのお金をじっと見詰めて、今月の僕のお給料はこれだけだったんだ、と思い込め。

お金が口座に残っていた人は、前月分のお金は全部預金専用口座にぶち込んでください。
あくまで、今月の運用は今月のお金で☆

お金溜まってきたら

お金が10万、20万のまとまった金額になったらすぐ定期預金にするべし。この際利率はあまりこだわらずに。お金をまとめる、ということを最重要視で。
定期預金にして、で初めて、今預金があるな、とほっとしてください。定期にしないとすぐ使っちゃうので、危ないよ!

どうしても回避できない緊急出費は、定期預金から借金してください。大体そういうサービスがあると思います。

最後に。

基本引き落とし額や、フリー生活費の基本額を定めてあると、どれくらい借金とか払っちゃってもいいかの目安が簡単につかめます。1回作ればメンテナンスは簡単。封筒マネジメントはやらなくても、これらの基本データを持つのはお勧めします。

貯金は、やっぱりあった方がいいです。
いつ倒れるか怪我するかわからないし、それは自分じゃなく家族とか友人かもしれないし。家族も友達もかんけーねーよ☆って人も、自分で自分を支えるのは大変でしょうから、やっぱりお金あった方がいい。とにかく自分か、誰かを支えられる余力くらいは持っておきたい。やーほんと金かかるよー入院って。

これはあくまで初心者のための泥臭い方法です。これで毎月のお金のやりくりと、貯まる感覚を身につけたら、もっと別の方法にステップアップしていってください。

追記

面倒くさいよ! という人のためにお金の貯め方 超初級☆簡略版 追記した。
給料天引きの財形貯蓄とか、持ち株会とか、そういう素敵なシステムがある会社の方は自動積立よりもそっちを活用されるとよいよいよいよい(残響音含む)
会社の福利厚生は、手厚い会社もあれば、まったくない会社も珍しくないし、派遣社員とか自営業はそういうのないので、誰にでも使える手段として、まずは「自動積立」をお勧めしています。